人生の中でこの世界の真実が垣間見えた瞬間があります。振り返ってみると面白かったのでご紹介します。

関連記事:この世界の真実


映画「マトリックス」を観たとき

覚えてる限り、一番最初にこの世界の真実に気づいたのはマトリックスを劇場で見たとき。高1だった。(マトリックスの日本公開日って1999/9/11なんだ)とてつもない衝撃を受け、映画の中で起きていることは真実だ…と強く思った。信じれば空も飛べるんだ!と。つまり信じることで常識が突破できると確信を持った。見た後しばらくスプーン曲げとかしてたと思う。うける。全然成功しなかったけど。しかし、日常に戻ることでそんな意識はどこかへ行ってしまい映画の衝撃的なイメージだけが残った。時は過ぎ、33歳で悟りを得て、高1の自分が正しかったことが証明された。

関連記事:悟りの真実

母との会話の途中で

これもまだ実家にいる頃の出来事。たぶん高校生?いつものように母と会話している時、それは起きた。目の前に居るのは肉と血の塊で出来ている単なる物質だ…という意識が突然頭に入ってきた。母がガイコツに見えてきて怖かった。人間とは何なのか、心はどこにあるのかとか、一瞬にして様々な思考が駆け巡った不思議な体験だった。肉体は単なる借りものだと解った今は納得できる。

ネットフリックス「宇宙に隠された暗号」を観たとき

数学者マーカス・デュ・ソートイが出演するドキュメンタリー。世界は数式で表されているということを紹介する番組。不思議だと思ったのが虚数。名前の通り、存在しない数字。虚数を使った計算は飛行機の管制塔システムにも使われているらしく、虚数のおかげで飛行機は安全に飛べる。現実に存在しない数字が、現実で役に立っている。この世界はやはり何かおかしい。

映画「エクス・マキナ」を観たとき

Amazonプライムで「エクス・マキナ」を見たとき。詳しいあらすじは省略するが、AIロボットの登場するSF作品。外見以外は人間と同じ振る舞いを見せるAIロボットと接した主人公が自分もAIなのではないかと不安になる場面が印象的だった。ジャクソンポロックの絵画の前で、主人公とAIロボットを開発した社長とのやりとりがある。自分の意思は本当に自分のものなのか?と主人公に問う。「好みはどう決まる?今までの経験の分析から?人間も生まれつきの性質環境で性格は設定される。ただ好きなだけ。自覚なしに決まる。」と社長が言う。人間の意識がどこから来ているのか未だ解明されていない。人間の行動は自分の意思で決めているとは、まだ言い切れないのだ。

ポロックというアーティストはこの映画で初めて知ったのだけど彼のアートは「ドリッピング」という手法で、キャンバスに絵の具を垂らして描く抽象画である。それは無意識の中で描く絵画。この場面でポロックの絵画が出てきたことには意味があった。下記に引用したように、「人間が作り出した偶然は自然が作り出したものと同じ」ということがポロックのアートで証明されていた。いつか、人間とAIどちらが人間なのか判断できなくなったとしたら…。

樹木や雲,山なみの形など,自然には一見すると不規則だが,ある種の秩序を含む図形が現れる。フラクタルと呼ばれる性質だ。著者が再び大学に戻ってコンピューター解析したところ,ポロック作品はまさにフラクタルだとわかった。自然界のフラクタル構造が発見されたのは1970年代だが,ポロックはその25年前にそれをカンバスに描いていたことになる。

引用元:日経サイエンス2003年3月号

この映画を見た頃シミレーション仮説にもハマっていたので、私たちはやはり神のようなものに操られている、と信じ始めた。この映画は、世界が存在することを疑い始めるきっかけとなった。悟ったからこそ分かったことだけど、結局人間もAIも同じもの。いまや計算機科学で次々と解き明かされるこの世界の成り立ち。人類がこの世界が実はシミレーションの中だった、と気がつくのはいつなのでしょうか。


映画は真実にたどり着くヒントをくれる

映像作品は真実のヒントを与えてくれた。旦那が映画大好き野郎でしかもSF好きで、結婚してから観る機会がぐっと増えたのは必然かも。人生は映画以上にエキサイティング。現実世界楽しい。